◆ お酒の効能について
適量のお酒を飲むことは、ストレスの緩和や食欲増進に効果を発揮するため、健康にプラスに働き、寿命の延長にもつながると疫学的研究で
認められています。
他にも、心臓病・癌・骨粗鬆症・老人性認知症などの発症や老化のリスクを低減させるなど、様々な研究結果も報告されています。
具体的には、ワインなどに含まれるポリフェノールは、動脈硬化や脳梗塞を防ぐ抗酸化作用、ホルモン促進作用などの効能があります。
特に、ウィスキーは樽ポリフェノールという従来のポリフェノールの約7倍の抗酸化力を持ち、糖尿病なども抑制する効果を持っています。
その他にウィスキーにはメラニンの生成を抑制する成分が含まれているため、美白効果をもたらす可能性も期待されています。
◆飲酒量と死亡率の関係について
下のグラフは、1日の飲酒量と全死亡率の関係を表したもので、「Jカーブ」と呼ばれています。この「Jカーブ」を見ると、お酒を全く飲ま
ない人に比べて、適量のお酒を飲む人の方が、全死亡率が低いことが分かります.
しかし、適量を超えてお酒を飲むと、全死亡率が急激に上がっています。つまり、お酒の効能はあくまで適量の範囲内でのことです。
|
|
【注】全死亡率:病気だけなく、事故、事件を含めたあらゆる原因による死亡率。「1日の飲酒量」と「全死亡率」を
グラフ化するとJ型のカーブになる
|
|
◆最後に
「酒は飲んでも飲まれるな」との言葉があるように、 飲み方一つで楽しくもなれば、はた迷惑にもなり、時には健康を損ねることにも
つながります。お酒とうまく付き合いたいものですね。
|