2021年
2月号

令和3年2月1日  
     
    九州地区      

 

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2021年健康管理ニュース
  2月(80号)

    冬でもぽかぽか習慣

  寒い日が続いていますね。この時期に多い「冷え」は女性の悩みと思われがちですが、近年男性でも自覚症状がない「隠れ冷え」
 が増えています。また、冷えは様々な病気や不調に関連していることをご存知でしたか?そこで今回は、『身体の冷え』に関する
 お話です。

「冷え症」と「隠れ冷え」って?
  冷え症は、手足など身体の一部、または全身が冷え、それを苦痛と感じている状態です。一方、隠れ冷えは、手足など末端が
 冷えていても自覚していない場合や、手足は温かくても身体の中心部分(内臓)が冷えている状態です。冷えを確認する方法
 として、朝起きた時に、脇よりもお腹や太ももが冷たい場合は、身体に冷えがあります。

冷えはどうして起こる?
     熱を作れない(代謝の低下)
  食物が消化吸収されて代謝される過程で熱が作られるため、食事を抜くと体温が上がりません。また、筋肉はエネルギーを消費
  しながら熱を発生している熱源であるため、筋肉が少ないと熱の生成も少なくなります。

     熱を運べない(血行不良)
  熱は血液によって運ばれるため、じっとしている状態では血流が滞り、手足など先の方まで熱が届きにくくなります。また、
 ストレスや睡眠不足などにより交感神経優位の状態が続くと、血管が収縮し血行不良となり、冷えを招きます。

   熱を調整できない(外的要因)
  薄着でいると身体の熱が外に逃げやすく、冷えに繋がります。また、冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎると、内臓から冷えて
 しまいます。

冷えを放置すると・・・
 「冷えは万病のもと」と言われるように、冷えは様々な病気や不調を引き起こします。冷えがもたらす不調の代表的なものには、
 手足の冷感、貧血、頭痛、肩こり、腰痛、不眠、疲れやすさ、イライラ、肌荒れ、月経痛や月経前症候群(
PMS)などがあります。 なお、体温が低下すると、免疫細胞や酵素の働きが弱まり、免疫力や代謝が低下します。免疫力が低下すると、風邪やインフル
 エンザなどの感染症や喘息などのアレルギー疾患にかかる危険性が高まります。

  また、代謝が低下すると、肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の危険性が高まります。
冷えを避け、身体を温めるポイント
     熱を作る(代謝アップ)
 ・一日三食、規則正しく食べる
  食事は体温維持の役割も果たしています。規則正しい食事で、コンスタントに熱を作り出しましょう。
 ・食事は良く噛んで食べる
  良く噛むことで消化吸収が良くなり、代謝が促進されるだけでなく、脳の神経系に作用し、内臓脂肪の燃焼が促進されるため、
  熱が生成されやすくなります。一口三十回を目標に良く噛んで食べましょう。

 ・筋トレをする。
  腹筋運動や腕立て伏せ、スクワットなどで筋肉量を増やし、熱の生成を高めましょう。
     熱を運ぶ(血行改善)
 ・ウォーキングをする
 歩くことにより、「第二の心臓」と言われる足のポンプの働きで、血行が促進されます。歩幅を大きくとって、少し速いスピード
 で歩くと、代謝もアップします。

 ・湯船につかる
  三八~四十度の湯に二十~三十分ほどつかれば、身体が芯から温まり、血行改善とともにリラックス効果も得られます。
 ・ストレッチやマッサージをする
  ストレッチやマッサージは血行を促し、代謝アップやリラックス効果も得られます。
 ・睡眠をしっかりとる
  夜更かしはせず、早めの就寝を心がけましょう。
   熱を調整する
 ・お腹、腰、太ももを温める
  血管が多く集まっているので、このポイントを温めると血液循環によって全身が温まります。腹巻やひざ掛けを活用しましょう。
 ・首、手首、足首を冷やさない
  太い血管が通っているので、冷たい外気に触れると熱を奪われやすい場所です。マフラーや手袋、靴下などを活用しましょう。
 ・マスクで冷たい空気を身体に入れない
  マスクはウイルスをカットするだけでなく、鼻やのどの粘膜、気管支を冷えから守り、熱が奪われるのを防ぐ効果があります。
 ・料理や飲み物は温かいものを摂取する
  意識して温かいものを取り入れましょう。また、冷たいものには、温かいものを組み合わせる工夫が必要です。
 ・身体を温める食材を使う
  香味野菜(生姜、ねぎ、にんにくなど)香辛料(コショウ、唐辛子など)根菜類(大根、にんじん、ごぼうなど)青背の魚
 (あじ、さば、ぶりなど)があります。

  たかが「冷え」と思われがちですが、身体には様々な影響があります。病気に繋がる可能性もありますので、ご紹介したことを
  実践されてはいかがですか?
                                                          以  上
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