◆昭和池は北九州の東端、小倉南区朽網の山間部にある農業用の貯水池で市内では最大のものです。

　大正から昭和初期にかけて繰り返された干ばつと洪水の対策として、朽網・曽根新田有志の陳情に

   より福岡県の事業として昭和１３年３月より工事が始まり、６年の歳月をかけて竣工されました。

 　人の労働力に頼り、資材も水晶山の豊富な花崗岩を切り出し、石垣や石工資材としました。工事現場

   では多くの人出を必要としたので地域からの動員と朽網小学校の児童も先生に引率され堤防工事を

    手伝いました。

    基礎工事はセメントや鉄筋等は一切使わず井堰の石垣は石工の技術で石と石を組み合わせて作りま
 
     した。完成時、７０万トン以上の水圧に耐えるだけの堰を築きました。資材不足、物価高、風水害を乗り

     越え一人も犠牲者を出さず、昭和１９年７月完成、福岡県知事吉田茂氏が昭和池と命名、池の大きさは

     約１０万㎥、貯水量約７６万トン、堤長１００ｍ堤高１９ｍ、池の周辺に桜を植樹し当時から「千本桜」

　　 と呼ばれ市民の憩いの場となっています。

◆  ご案内
・　所在地　： 北九州市小倉南区大字朽網
・　交　 通  ： ＊JR日豊本線朽網駅南1.5ｋｍに位置している　・朽網駅より徒歩約25分
                   ＊西鉄バス　JR小倉駅 ➡「昭和池入口」下車・徒歩約20分
・   駐車場　：　３４台（無料）
・   おすすめ ：　・桜　1200本…周囲2.5ｋｍ　面積１１．６ヘクタールの池を取り囲むように
　　　　　　　　　　咲きそろう桜は「昭和池の千本桜」として親しまれています。
・　池沿いの道は、貫山・水晶山・平尾台方面に続く林道につながっています。
・　健康ウォーキングコース　…　昭和池の四季を楽しみながら歩くコース